
皆さんご存じ、WordPressにはサイトヘルスさんがいます。
随分と前になりますが、そのサイトヘルスさんにいつの頃からか「あんたのサーバーは古い」と毎回ログインする度に言われるようになりました。
自分にはどうしようもない事を毎日まいにち言われるので、ConoHaに連絡をすると、こう返されました。
「MySQLが5.7でもただちに影響はない」
この世界に足を踏み入れたばかりのころの自分には、「MySQL…はぁ?」 といった感じでした。
MySQL(まいえすきゅ~える)とは
ConoHaでは、2026年4月7日より前に契約した環境はMySQL 5.7です。
したがって、自分のMySQLも5.7です。
そんなことよりも、MySQLってなんだ?となります。そこで調べました。
- MySQL(マイ・エスキューエル)は、世界で最も人気のあるデータベース管理システムのひとつです。
3つの大きな特徴
- 世界中で使われており、GoogleやYouTube、WordPressなどの超有名サービスでも採用されています。
- オープンソース(誰でも中身を見られる仕組み)なので、個人開発や学習なら無料でダウンロードして使えます。
- 膨大なデータの中から、一瞬で目的の情報を見つけ出すのが得意です。
MySQL 5.7を使い続ける弊害
MySQL 5.7を使い続ける最大の弊害は、「公式サポートがすでに終了している(EOL)」ことです。
具体的には、2023年10月をもって公式の修正パッチ提供が止まっています。
- 新たな脆弱性が発見されても、公式の修正パッチ(守るためのプログラム)が提供されません。
現在の主流はMySQL 8.0ですが、8.0の公式サポート終了日は 2026年4月 です。
※EOL:製品やサービスのライフサイクルが終了し、メーカーによるサポート、技術修正、販売が終了する「寿命」のこと。
WordPress7.0が目前となった今
つい先日、WordPress7.0のリリースが延期されました。今後のスケジュール発表次第といった所ですが、そう遠くはない未来に7.0がリリースされます。
WordPress 7.0とMySQL 8系との関係について重要なポイントがあるようです。
推奨環境はすでにMySQL 8.0以上
- WordPress公式の推奨環境では、MySQL 8.0以上、またはMariaDB 10.6以上が案内されています。
- 今すぐ動かなくなるという意味ではありませんが、古いMySQLを使い続けるより、対応できる環境では8系への移行を検討しやすい時期になっています。
- MySQL 8系は絵文字などを正しく扱う
utf8mb4が標準です。WordPressもこれを推奨しており、互換性が非常に高いです。
調べれば調べるほど、当時の自分の中では「今のままではマズイかもしれない」と感じるようになりました。なにせMySQL 5.7は、すでに旧世代のバージョンです。
MySQL 5.7(旧世代)と8系
MySQL 8.4は、8系の長期サポート版です。
LTSは Long Term Support の略で、長期的にサポートされるバージョンという意味があります。
MySQL 5.7から8.4へ移行することで、古い世代のデータベース環境から、より新しい長期サポート版の環境へ移ることになります。
処理速度の向上
- MySQL 8系では処理性能や運用面の改善が進んでいます。ただし、実際に体感できる速度差はサイト構成やサーバー環境によって変わります。
セキュリティと運用
- パスワードの暗号化方式がより強固なもの(caching_sha2_password)に変わります。
ちなみにMySQL 8.4は、2032年4月までサポートが予定されている長期サポート版です。
データベースの安定・安全性のために
MySQL8系にすることで本当に速度が上がるのか?と疑います。ですが、セキュリティが現状よりも強固になるのならバージョンアップはやるべきです。
そこで、MySQLのバージョンアップを行うために準備をすることにしました。
MySQL 8.4、これに対応するべく動き出したのは公式のアナウンスがあったからです。
そして、8.4への移行の際にwp-config.phpの編集も必要になると知りました。
何かやらかして接続エラーを起こすたびに開くアレです。
また、更新が途絶えたテーマも使っていた事もあって、ここ(ミコトホド)も一緒にテーマを変えて一新しました。
使っているプラグインの更新を確認し、バックアップを取り、PCにそのバックアップをダウンロード。さらにデータベースもエクスポート。
MySQL5.7から8.4への作業に進みます。
MySQLの移行前には、必ずバックアップを取ってください。WordPress本体・テーマ・プラグイン・アップロード画像に加えて、データベースのエクスポートも済ませておくと安心です。面倒でも、そのバックアップに救われる場面があります。
MySQL5.7から8.4への移行フロー
以降はConoHa WINGでの管理画面になります。
画像がぼやけて見える場合は、クリックすると綺麗に見れます。

管理画面からサーバー管理→データベースマイグレーションから「マイグレーション」に進みます。
するとこの画面が出て来るので、次をクリックします。
ここでやる事はたったのこれだけです。

ここで「開始」ボタンを押すと、データベースの移行が始まります。
画面には「このデータベースでデータ移行を実行します。移行中のサーバーへの情報更新は反映されません。よろしいでしょうか?」という内容の確認が表示されます。
移行中は、サーバーへの情報更新が反映されない可能性があります。開始後は、完了するまで記事の更新や設定変更を行わず、画面の案内に従って待つようにしましょう。

最初に残り時間が約5分と表示されましたが、99%までいった所で残り時間が0から5分に戻ったりしました。
それでも大人しくしていましょう。
貴方がやれることは、とりあえず見守ることだけです。

移行が進むと、wp-config.php の内容を修正するよう案内が表示されます。
ここで少し迷いやすいのが、ファイルマネージャーの開き方です。別のタブでConoHaへログインし直しても、再び同じ移行画面が表示されることがあります。
その場合は、確認手順の項目に表示されている「ファイルマネージャー」をクリックしてください。そこから別タブでファイルマネージャーを開けます。
次に確認するのは、移行先として表示されている新しいデータベースホスト名です。ConoHa WINGの画面に表示されている移行先のホスト名を確認し、wp-config.php 内の DB_HOST を新しいホスト名に書き換えます。
wp-config.php はWordPressの重要な設定ファイルです。余分な記号を消したり、必要な引用符まで削除したりしないように、変更するのはホスト名の部分だけにします。

ファイルマネージャーの中のwp-config.php画面です。
wp-config.phpは自分の場合はファイル編集をACE Editorで開きます。
画面を開くとすぐ下25前後にDBに関する設定が見つかります。そこのDB_HOSTを修正します。
前の画像の今まで使用していたデータベースホスト名が、ここに記されているはずです。
それを` などを間違えて消すことなくデータベースホスト名のみを上書きしてから保存して閉じます。
確認手順にも書かれていますが、表示崩れが無いか確認するといいでしょう。自分の場合は、修正をする前後でサイトの確認を行いました。
それが終わったら、一つ前の画像に表示されている事前確認を完了したにチェックを入れて、次へをクリックします。

ここまで進むと、移行作業はほぼ完了に近づいています。
ただし、作業中に画面をしばらく開いたままにしていると、タイムアウトのようなエラーが表示されることがあります。
自分の場合は、画面を更新すると次の画面へ進めるようになりました。もし同じような表示が出た場合は、慌てずに画面を更新し、移行画面の案内が続行できるか確認してみてください。
タイムアウトのような表示が出ても、すぐに失敗と決めつけず、画面更新後に移行状況を確認してみるとよいでしょう。
以上でこの作業は終わりになります。
まとめ|MySQL 5.7から8.4にしてみて感じたこと
念のためPageSpeed Insightsでも確認しましたが、スコアに大きな変動は見られませんでした。
ただし、これはミコトホドの環境での結果です。サイトの構成、サーバー環境、テーマ、プラグインの状態によって、感じ方は変わると思います。
今回の移行で大きかったのは、速度よりも、古いMySQL 5.7環境から、長期サポート版のMySQL 8.4へ移れたことです。
体感速度が大きく変わらなくても、サポートされる環境へ移行できたことで、運用面ではかなり安心感が増しました。
まだMySQLを8系にしていない方や、ConoHa WINGでの移行手順に不安がある方にとって、この記事が少しでも参考になればと思います。
補足:動作確認済みのプラグイン一覧
- AddToAny Share Buttons (v.1.8.17)
- Ad Inserter (v.2.8.13)
- Category Order and Taxonomy Terms Order (v.1.9.5)
- Contact Form 7 (v.6.1.5)
- Highlighting Code Block (v.2.1.3)
- IP Location Block (v.1.3.8)
- SEO SIMPLE PACK (v.3.6.3)
- SiteGuard WP Plugin (v.1.7.11)
- UpdraftPlus – Backup/Restore (v.1.26.2)
- WP Mail SMTP (v.4.8.0)
- WP Multibyte Patch (v.2.9.3)
- XML Sitemap Generator for Google (v.4.1.23)
補足:動作確認済みのテーマ
- SWELL (v.2.16)

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