GPUとは何に使う?GeForceの世代とRadeonの違いを初心者向けに解説

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ゲーミングPCについて調べると、「RTX 5060」「RTX 4060」「RTX 3070」といった名前を目にします。

現在のGeForceはRTX 5000シリーズが現行ですが、中古PCやSNS、YouTubeではRTX 3000・4000シリーズも頻繁に登場します。

初めてグラフィックボードについて調べる方からすれば、なぜ古いシリーズが今も使われているのか、分かりにくいところでしょう。

グラフィックボードは、新しい世代なら必ず古い世代より高性能というわけではありません。型落ちした製品でも、当時のミドルクラスや上位モデルなら、現在のゲームを遊べる場合があります。

この記事では、GPUが何に使われる部品なのか、GeForceの世代とクラスの見方、AMD Radeonとの違いを初心者向けに紹介します。

目次

GPUは映像の描画を担当する部品

GPUは「Graphics Processing Unit」の略で、主に画像や映像の処理を担当します。

ゲームでは、キャラクターや背景、光、影、エフェクトなどを描画し、画面へ映像として表示するために使われます。

一般的なデスクトップPCでは、GPUを搭載した部品を「グラフィックボード」や「グラボ」と呼びます。

GPUの主な用途は次のとおりです。

  • PCゲームの映像描画
  • 動画の再生やエンコード
  • 3DCGの制作とレンダリング
  • 写真・動画編集の処理支援
  • AIによる画像生成や機械学習
  • 複数画面や高解像度モニターへの映像出力

ゲームに必要な性能だけでなく、動画編集やAI制作をするかどうかでも、適したGPUは変わります。

ゲーム性能はGPUだけでは決まらない

高性能なGPUを搭載すれば、必ずすべてのゲームが快適になるわけではありません。

ゲームの動作には、CPU、メモリ、ストレージなども関係します。解像度、画質設定、目標とするフレームレートによっても必要な性能は異なります。

ただし、映像の美しさや解像度を上げるほど、GPUの重要性は高くなります。

フルHDからWQHDや4Kへ解像度を上げたり、最高画質やレイトレーシングを使用したりする場合は、より高いGPU性能が必要です。

NVIDIAのGeForceとは

ゲーミングPCでよく見かけるのが、NVIDIAのGeForceです。

現在は「GeForce RTX」という名称が使われており、RTX 3000、4000、5000シリーズなどが存在します。

最初の数字は、おおまかに世代を表します。

  • RTX 3000シリーズ:2020年から登場した世代
  • RTX 4000シリーズ:2022年から登場した世代
  • RTX 5000シリーズ:2025年から登場した世代

RTX 5000シリーズが現行でも、それ以前のシリーズが突然使用できなくなるわけではありません。

型番は世代とクラスに分けて見る

GeForceの型番は、最初の数字だけでなく、後ろの数字も重要です。

例えば、RTX 3060の場合は「30」が世代、「60」が同じ世代内でのおおまかなクラスを表します。

一般的には、数字が大きいほど上位のモデルです。

型番の末尾おおまかな位置づけ
50エントリークラス
60普及価格帯・ミドルクラス
70ミドル上位
80ハイエンド
90最上位

同じ世代では、RTX 3060よりRTX 3070、RTX 3070よりRTX 3080のほうが上位です。

また、「Ti」や「SUPER」が付いたモデルもあります。基本的には、同じ数字の無印モデルより上位に位置します。

ただし、搭載するビデオメモリの容量や仕様が異なる製品もあるため、名称だけで完全に判断することはできません。

GeForce各世代のクラスを比較

RTX 3000・4000・5000シリーズの、おおまかな位置づけは次のとおりです。

クラスRTX 3000シリーズRTX 4000シリーズRTX 5000シリーズ
エントリーRTX 3050RTX 5050
ミドルRTX 3060/3060 TiRTX 4060/4060 TiRTX 5060/5060 Ti
ミドル上位RTX 3070/3070 TiRTX 4070系RTX 5070
ハイエンドRTX 3080系RTX 4080系RTX 5080
最上位RTX 3090系RTX 4090RTX 5090

これは、各世代における立ち位置を示した表です。横に並んでいるGPUが同じ性能という意味ではありません。

世代が変わると、通常の描画性能だけでなく、消費電力、ビデオメモリ、レイトレーシング、DLSS、フレーム生成などの機能も変わります。

新しいGPUが古い上位GPUより強いとは限らない

初心者が特に注意したいのは、世代の新しさだけで性能を判断できないことです。

例えばRTX 4060は4000シリーズ、RTX 3070は3000シリーズです。数字だけを見ると、RTX 4060のほうが新しく高性能に感じるかもしれません。

しかし、RTX 3070は3000シリーズのミドル上位、RTX 4060は4000シリーズのミドルクラスです。

新しい世代になって機能や消費電力は改善されていても、通常の描画性能では古い上位モデルが勝ることがあります。

つまり、

新しいミドルクラスが、古いミドル上位やハイエンドを必ず上回るわけではない

ということです。

中古PCや使用中のPCについて調べるとRTX 3070などが今も登場するのは、型落ちしていてもゲームを動かせる性能が残っているためです。

型落ちGPUでもゲームは遊べる

YouTubeでは、RTX 3000シリーズと型落ちしたCPUを組み合わせ、現在のゲームがどこまで動作するか検証した動画も公開されています。

最新構成と同じように、最高画質や非常に高いフレームレートを狙えるとは限りません。それでも、解像度や画質設定を調整すれば遊べるゲームは少なくありません。

ここでは「遊べる」と「快適」を分けて考える必要があります。

状態おおまかな意味
動作するゲームを起動して進行できる
遊べる設定を調整すれば大きな支障なく遊べる
快適に遊べる画質を保ちながら安定したフレームレートを出せる
競技用途に使える144fpsや240fps、低遅延を重視できる

型落ちGPUでゲームが動いたとしても、現在の上位GPUと同じ環境になるわけではありません。

一方で、競技用途や最高画質を求めなければ、型落ちしたミドルクラス以上のGPUで十分な人もいます。

古いエントリークラスは厳しくなりやすい

型落ちGPUが今も使えるといっても、すべての製品が同じではありません。

発売当時からエントリークラスだったGPUは、現在のゲームで画質設定を下げても厳しくなる場面が増えています。

また、GPU自体の処理性能だけでなく、ビデオメモリの容量が不足することもあります。新しいゲームでは高精細なテクスチャを使用するため、古いGPUでは画質設定を下げる必要が出てくるでしょう。

同じ3000シリーズでも、RTX 3050とRTX 3080では元々の性能が大きく異なります。

「3000番台だから使える」「型落ちだから使えない」と世代だけでまとめず、個別の型番まで確認することが重要です。

RTXの前にはGTXが使われていた

RTXシリーズが登場する以前は、「GeForce GTX」という名称が使われていました。

GTX 1080やGTX 1070、GTX 1660 SUPERなどを現在も使っている人はいます。

GTX 1080は2016年発売のGPUですが、旧世代を対象にした通常描画の比較では、RTX 2060に近い結果を記録しています。

ただし、GTX 1080とRTX 2060を完全な同等品とはいえません。

GTX 1080はレイトレーシング専用のRTコアや、AI処理用のTensorコアを搭載していません。RTXシリーズで利用できるDLSSなど、対応機能にも違いがあります。

通常描画の性能が近くても、使用できる機能や今後の対応状況まで同じではないということです。

中古GPUは状態と保証にも注意する

中古GPUを購入する場合は、性能だけでなく製品の状態も確認する必要があります。

  • 販売店の保証が付いているか
  • 映像出力やファンに問題がないか
  • 長期間、高負荷で使用されていないか
  • 必要な電源容量を満たしているか
  • PCケースへ取り付けられる大きさか
  • 使用するゲームの必要スペックを満たしているか

個人間取引では、以前の使われ方を正確に確認できない場合があります。

安く購入できても、故障や冷却ファンの異音などが発生すれば、結果として割高になるかもしれません。

中古を避ける必要はありませんが、価格差が小さいなら保証付きの新品やBTOパソコンも比較しましょう。

NVIDIA以外にはRadeonもある

GPUを製造しているのはNVIDIAだけではありません。

AMDが展開しているGPUブランドが「Radeon」です。ゲーミングPCでは、主にRadeon RXシリーズが使われています。

GeForceと同様に、Radeonにも世代とクラスがあります。

Radeonシリーズ世代
RX 6000シリーズRDNA 2
RX 7000シリーズRDNA 3
RX 9000シリーズRDNA 4

現在のRX 9000シリーズは、通常のゲーム描画だけでなく、レイトレーシングやAIを利用したアップスケーリングにも対応しています。

Radeonの評判は変化している

過去のRadeonには、ドライバーの不具合や安定性を不安視する声が目立った時期がありました。

その印象から、現在も「ゲームをするならGeForceのほうが安心」と考える人はいます。

ただし、現在のRadeonもWindows向けドライバーが継続的に提供されており、ゲーム目的なら通常の選択肢に入ります。

Radeonだからゲームができないというわけではありません。GeForceと比較して、通常描画性能やビデオメモリ容量に魅力がある製品も存在します。

一方、次の点ではNVIDIAが有利になる場合があります。

  • レイトレーシング性能
  • DLSSなどの対応機能
  • ゲームやアプリ側の対応状況
  • 動画編集や3DCG制作で使用するソフト
  • AI画像生成や機械学習
  • CUDAを前提とした処理

ゲームだけを目的とするのか、制作やAIにも使用するのかによって評価は変わります。

Radeonなら必ず安いとは限らない

以前のRadeonには、同程度のゲーム性能を持つGeForceより安く購入できるという印象がありました。

価格を抑えつつ通常描画性能やビデオメモリ容量を確保したい人にとって、Radeonは有力な選択肢でした。

しかし、現在はRadeonなら必ず安いとはいえません。

新製品の人気、在庫、為替、メモリ価格などによって実売価格は変動します。2026年6月時点では、RX 9070やRX 9070 XTも価格上昇が確認されています。

NVIDIAとRadeonのどちらを選ぶ場合でも、ブランドのイメージだけで判断せず、購入時点の価格を比較する必要があります。

GPUは型番が古くてもまったく使えないわけではない

GPUは、新しい世代ほど機能や電力効率が改善される傾向にあります。しかし、型番が古いという理由だけで、すべてのゲームが遊べなくなるわけではありません。

RTX 3000シリーズやGTX 1080など、型落ちした製品を現在も使っている人はいます。画質設定や目標フレームレートによっては、十分にゲームを楽しめるでしょう。

反対に、古いエントリークラスでは、新しいゲームを遊ぶために大きく設定を下げる必要が出てきます。

GPUを選ぶときは、次の点を確認してください。

  • 遊びたいゲーム
  • フルHD、WQHD、4Kのどれで遊ぶか
  • 目標とするフレームレート
  • レイトレーシングを使用するか
  • ビデオメモリの容量
  • 新品と中古の価格差
  • ゲーム以外にも使用するか

GeForceとRadeonには、それぞれ得意な分野があります。

ゲーム性能と価格だけでなく、動画編集やAI制作など、購入後に何をしたいのかまで考えて選ぶことが重要です。

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